日々を丁寧に生きていくことは難しい。
あらゆる節目を、祭典を、迎える度にそう思う。
災害や災難というものは時間など関係なく、私たちの暮らしと関係なく、突然訪れる。信仰も無念も満足も関係なく奪い去っていく。あぁ私は丁寧に日々を生きていたな、など考える時間もない。
何もかもが過ぎてようやく落ち着いたときに考える。
考えて、とてつもない壁にぶつかってしまえば日々丁寧など関係なく、それを積み重ねることはこんなにも難しいのかとうちひしがれる。毎日が精一杯で、いつくるかわからない災禍に怯えながら生きていく。実際はそんな姿だ。
それでも考えてしまうのは、なぜだろう。